さすらい投資家Qの覚え書き

割安株、成長株、有望株を探し求める中長期投資ブログ。

ニッチトップの地方銘柄に惹かれます…北越工業とか

ニッチトップで地方に本社のある、硬派な銘柄になぜか惹かれてしまうんですよね…。たいてい利益率が高くて、財務が良くて、高配当だったりして。

例えば、新潟県燕市に本社のある創業80余年のエアコンプレッサメーカー、北越工業(6364・東1)とか。

世界で知られる「AIRMAN」ブランド

同社は、建設現場や工場などで使用されるエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、モーターコンプレッサ、高所作業車などを製造・販売しています。AIRMAN(エアマン)ブランドとして世界で知られる存在です。

エンジンコンプレッサは国内シェア85%、世界シェア15%。エンジン発電機は国内シェア23%。モーターコンプレッサは国内シェア15%。高所作業車は後発ながら国内シェア61%。

2019年3月期は上方修正&増配

業績は再開発やインバウンド景気で建設業界が活況なこともあり、堅調に推移しています。先日、2019年3月期の上方修正と増配を発表しました。

修正予想は売上高396億円(前年比12%増)、営業利益52億円(同15%増)、経常利益54億円(15%増)、純利益36億円(13%増)と好調です。営業利益率・経常利益率は13%、純利益率は9%と、収益性の高いビジネスを展開していることがわかります。

海外売上が年々拡大中

海外展開にも積極的で、海外売上高比率は前々期27%、前期34%、今期3Q時点37%と年々増加しており、近いうちに4割を超えそうな勢いです。最大市場でインフラ投資の続く北米・アジアを中心に、今後も販売を拡大していく方針です。

同社では最前線の営業と開発・設計・製造の各部門が密に連携し、常に「提案型の開発」を行なっています。海外でも国内と同じ製品を投入するのではなく、排ガス規制や燃費改善など現地ニーズに対応し、それぞれ北米向け、アジア向けの製品を開発・投入し、販売を拡大しています。

 

予想PERは9倍台。配当利回りは3%ほど。自己資本比率は61%で財務も良さそう。成長性がすごく高いわけではないのでしょうけれど、インカムゲインを得ながら、ゆっくりじっくり伸びていくことを期待したい銘柄です。