さすらい投資家Qの覚え書き

割安株、成長株、有望株を探し求める中長期投資ブログ。

アセンテック「今期も需要旺盛」(株主総会レポ)

今日は秋葉原で開催されたアセンテック(3565・マザーズ)の株主総会に参加してきました。

同社は仮想デスクトップを中心としたITインフラ事業を手がけ、テレワークやRPA、サイバーセキュリティ、BCP対策などのテーマで注目されています。「東証1部昇格を目指す」として立会外分売を実施したばかりでもあります。

今日の総会では、佐藤直浩社長から事業報告や成長戦略、今期の見通しなどについて話がありました。小さな会場で距離感が近く、質疑応答にも丁寧に答えてくれる感じです。まー、しかし、すでに発表されている内容を超えるような特筆すべき話は特にありませんでした…。

 

印象に残った話は以下の通りです(あくまで私の記憶、私の解釈です)。

  • 今期も通期は増収増益の計画だが、上期は減益の計画。その要因は、売上が顧客のプロジェクトに左右されるのだが、プロジェクトの受注や計上のタイミングがまだはっきりしないため(=上期で計上できるか不明なため)。しかし、需要は旺盛なので通期では最高益の見込み。
  • 顧客であるクラウド事業者は年に数回キャパを増やす必要がある。そのため前期は複数の大手事業者から継続的な受注があり、これは今期もあるだろう。
  • 事業上のリスクとしては、仕入れ先であるベンダーが買収されるなどして、パートナー契約(販売代理店契約)が大きく変わってしまうことが挙げられる。しかし、実際、過去に何度か買収があったが、結果的には失うものより得るものの方が大きかった(=より良い関係を築く結果となった)。
  • 「仮想デスクトップ」「インフラ&ストレージ」「プロフェッショナルサービス」「クラウドサービス」の4つの事業領域があり、3つは大幅に伸びたが、自社製品でもある「クラウドサービス」の伸びがほぼなかった。これは課題。
  • 成長戦略は「自社製品の開発と展開」「継続収入ビジネスの拡大」。
  • 一般的に仮想デスクトップ導入にはかなりコストがかかるが、自社製品「Resalio Lynx」であれば安価に実現でき(年額3,000円のサブスクリプション化)、サポートの切れたWindows7端末もテレワーク用として継続利用できる。
  • 自社製品「リモートPCアレイ」7,700台をセコムグループに納入したことを1年前にリリースしたが、国内No.1のセキュリティ企業に採用された効果は大きく、引き合いが増えた(セコムグループの導入は現在8,000台に増えている)。
  • 仮想デスクトップ領域は、特殊な分野のため、中途でも即戦力を得るのはなかなか難しく、今は新卒採用に注力している。採用には上場効果が出てきている。
  • 今年2月2日で設立10周年を迎えた。ちなみに明日4月25日でマザーズ上場2周年でもある。

 と、まー、大体こんな感じです。取り留めないですが…。

ちなみに総会参加者にはお土産がありまして、帝国ホテルのクッキーでした。これは素直にうれしい!

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