さすらい投資家Qの覚え書き

割安株、成長株、有望株を探し求める中長期投資ブログ。

三協フロンテアの株主総会へ行ってきました

今日は千葉県柏市に本社を構える三協フロンテア(9639・JQ)の株主総会へ行ってきました。

つくばエクスプレス線に乗って、柏たなか駅で降りました。同社の本拠地とあって、駅構内には大きな広告が掲げられていました。

会場は本社ではなく、駅から徒歩数分の「MSホール」。これは同社のモバイルスペース「MS1」をベースにした多層階・大規模建築の実験を兼ねた自社ホールです。今後、この敷地周辺にはオフィス棟やジム棟なども建て、一帯を「MSキャンパス」と銘打ち、学びの場、研究開発の発信の場として活用していくようです。

さて、総会で印象に残った話は以下の通り(あくまで私の記憶、私の解釈です)。

  • 「職人不足」「建築コスト抑制」「工期短縮」「環境循環型社会」などのニーズから、工場で製造できる「工業化建築物」であり、使用後も運んでリユースできる同社製品の優位性は今後も高い。
  • ミャンマー、マレーシア、シンガポールなどのASEANを中心に海外事業を加速させる。ミャンマーでは現在、工場を建設中。北米にも取り組みたい。2028年までの10年ビジョンとして、海外売上高100億円が目標(但し、これはかなりアグレッシブな数字で、実際はそこまでは難しいかもしれない…とのこと)。
  • 新規事業として、「カプセルホテルの運営」に向けて試行錯誤中。建物は同社製品を活用でき、中のカプセルも自社工場で製造できるので、コストを抑えられる。
  • 去年の総会で話の出たコインランドリーは、建物は自社製品を活用できるが、中の洗濯機が国内で2社くらいしか選択肢がなく、コストが高い上に差別化も難しいため、保留になっている。
  • 「株式の流動性が悪いので立会外分売(=大株主の持株の売出し)による対応は考えていないか?」という質問が出たが、社長が「分売」を知らないのかどうかわからないが、ピンとこなかったようで、「増資すると希薄化される」的な返答をしており、どうも噛み合っていなかった…。

海外事業の加速がいよいよ本格化しそうな点が、特に好印象でした。増収増益を続けており、配当も高く、引き続き長期で保有していきたいと思いました。

なお、お土産として、同社の植物工場で採れた野菜と株主総会の定番、帝国ホテルのクッキーを頂きました。

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