創業50周年の三協フロンテア、記念配当にも期待

自社製品を活用した低コストな「不動産事業」を拡大

三協フロンテア（9639・JQ）から前期の株主報告書が届きました。表紙の写真は、名古屋の茶屋ヶ坂駅前店で開始した「レンタルスペース」です。キッチンも付いており、料理教室、ヨガ教室、会議、研修、パーティーなど様々な用途に使えるようです。

同社では、自社で製造したモバイルスペース（ユニットハウス）を販売・レンタルするだけでなく、その自社製品を活用した「不動産事業」にも力を入れいています。これまでも「トランクルーム」を広く運営し、収益事業に育ててきましたが、今後はさらに拡大し、レンタルスペースやカプセルホテルも手がけていくようです。土地の安い郊外を中心に出店し、さらに自社製品を活用することで低コスト運営が可能なようです。

需要旺盛で、生産・物流拠点を増強

報告書には、設備投資の話題も掲載されていました。大規模需要に対応するため、前期はつくば、新潟、姫路、京都、岡山、久留米の6カ所の生産・物流拠点を増強などしたとのこと。同社の景気はとても良さそうです。

ASEANでの事業加速へ、シンガポール支店を開設

シンガポール支店開設の記事も掲載されていました。これまでにもミャンマーとマレーシアに進出していますが、さらにASEANの中心としてシンガポール支店を開設したとのこと。東南アジアでの事業拡大がいよいよ加速しそうです。

あまり知られていないけど株主優待も…

あまり知られていませんが、同社が去年から地味に始めた「株主優待」の案内もありました。地元企業として同社がスポンサーをしているJリーグ「柏レイソル」の観戦チケットが抽選でもらえるというもの。ちなみに柏レイソルのホームスタジアムは、ネーミングライツ取得により、「三協フロンテア柏スタジアム」と言います。また、5年以上の株主か地元在住株主を対象に、同社主催の「フロンテアニューイヤーコンサート」のチケットも抽選でもらえます。とにかく地元色が強いです…。

創業50周年の記念配当にも期待！

報告書を読んで知ったのですが、今期は「創業50周年」なんだそうです。そうなると、株主としてはやはり「記念配当」が出るのでは？と期待してしまいます。すでに高配当な状態（直近の予想配当利回りは3.5%超）の同社ですが、今期はさらに期待が高まります。まー、どちらにしても業績も好調で、事業拡大にも積極的に動いてくれているので、頼もしい限りです。引き続き期待したいと思います。