アグレ都市が下方修正&減配の一方、優待導入と新事業も
アグレ都市デザイン(3467・東1)が2019年3月期の業績予想を大幅に下方修正しました。小型株として成長性に期待していたのですが、不動産銘柄はやっぱりなかなか難しいですね…。
同社は戸建て分譲住宅事業を東京・神奈川で展開しています。価格は中価格帯から高価格帯(平均単価5,500万円)で、大手デベロッパーにも引けを取らないデザイン性・機能性を持ちながら、価格に優位性があるという位置づけです。つまり、低価格のパワービルダー(例えば飯田グループHDなど)と高価格の大手デベロッパーの中間のポジションと言えます。
家具業界でも似たようなポジションの会社が苦しんでいるような気がしますが、やはりどちらかに突き抜けた方がいいんでしょうかね…。
株主優待の導入を発表
今日は下方修正と減配を発表したわけですが、同時に株主優待(100株でQUOカード1,000円分)の導入も発表しました。苦肉の策でしょうか。
3月末の配当(20円)+QUOカード(1,000円)の実質利回りは、今日の終値618円なら4.85%、株価が500円まで落ちたら6%となり、株主優待&実質利回り重視派であれば魅力を感じる人もいるかもしれません。
土地購入と新事業で果敢に攻める
ちなみに同社は攻めの姿勢もまだまだ失っていないようです。
今日は上記の発表と併せて、7.9億円の新規借入による2,574㎡の土地購入と、投資用不動産の領域に進出するための新事業部立ち上げについても発表がありました。ちなみに購入する土地は杉並区久我山とのことなので、京王井の頭線沿線で人気の吉祥寺にも近く、同社が得意としているエリアですね。
果たして巻き返しとなるでしょうか。